AI動画を楽しんでるけど、生成AIについてどう思ってるの?という話

『Dear Professor』のアイキャッチ・銀縁の眼鏡 雑記

このブログでは、AIで作られた動画作品を紹介しています。なので一応、生成AIについて私がどう考えているのかも、書いておこうと思います。といっても、私はAIの専門家でもなければ、著作権に詳しいわけでもありません。ただ、何も考えずに、

「AIすごーい!楽しいー!」

と言っているわけでもないよ、ということで(笑)

生成AIには、いろいろな問題があるらしい

生成AIについて調べてみると、いろいろな問題提起があるようです。
「本人の許可なく作品が学習に使われるのはどうなのか問題」
「自分の作品をAI学習から除外したくても、完全にコントロールするのは難しいのではないか問題」
「クリエイターの作品を学習したAIが、今度はそのクリエイター自身の仕事と競合しちゃう問題」

などなど、いろいろな問題が指摘されています。

なるほど。言っていることは分かる。分かるんだけど……。
私は、これらの問題に対して、正直あんまりピンとこないんですよね。

私は絵を描く人じゃないので、そのあたりの感覚が疎いんだと思います。私自身は私の何かを学習に使われるのも、例えば私の文体をまねて(まねるなんていうとおこがましいですが)100倍上手に書かれたブログができたとしても、どうとも思わないんですよね。そんなのはビックデータの一部だし出力されるものは私のカケラさえ入ってないかもしれないし。それで楽しめる人がいるなら、いいんじゃない?って。私が気になるのは、そこじゃなくて、そのあと。誰が儲かって、誰の選択肢がなくなるのか。ってそこなんですよ。

私の仕事がAIに奪われても?

私の職種は建築士です。建物の設計に関わる仕事をしています。
建築設計という分野は、本を読んで知識を覚えればできる、というものでもありません。

これまで経験してきたことや、失敗したこと。
「こういうときは、ここを確認した方がいい」
「図面上は納まってるけど、これ現場で施工できる?」
みたいな、長年の経験の積み重ねが大事になります。

経験は何よりも勝る。

じゃあ、
その知識や経験のストックをAIが学習したら?
ある日、AIが私よりずっと良い設計を、私より速く、安全に、しかも安くできるようになったら?
私が何年もかけて身につけた経験なんて、ほとんど意味がなくなったら?
建築士として食べていけなくなって、全然違う仕事をするしかなくなったら?

うん。困る(笑)
めちゃくちゃ困ります。

でも、それでもですね。

社会全体として、そのAIによって設計ミスが減って、今までより安全で使いやすい建物が、安く作れるようになるのであれば、

「まあ、それはそれで仕方ないよね」

と思っちゃうんですよね。

私の仕事を守るために、より良い建物を作れる技術の進歩を止めてほしいとは1mmも思わない。
むしろ、早く技術革新が起こればいいとさえ思います。

人間が積み重ねてきた知識や技術を次の技術が取り込んで、次の世代がさらに良いものを作れるようになる。めちゃいいじゃないですか!!
私は基本的には、そういう技術の進歩には肯定的です。
だから、「自分の技術をAIが学習して、そのAIが自分の仕事と競合する」ということ自体を、私はあまり「搾取」とは感じません。

もちろん、そう感じる人がいることも分かります。

たぶんこれは、個人が生み出したものをどこまで個人のものと考えるのか。個人の権利をどうとらえるのか。人間が積み重ねた知識や技術をどこまで社会全体のものと考えるのか。

そのあたりの考え方が、人によって違うから起こる差異なのだと思います。

でも、AIなら何をしてもいいとはならないよねー

一方で、生成AIについて、
「いや、これは普通に怖いな」
と思うこともあります。

たとえば、AIで人の声を再現し、本人になりすました詐欺。
家族そっくりの声で、
「事故を起こした」
「今すぐお金が必要」
なんて電話がかかってきたら、これは怖い。

さらに進んで、いつか見た目も声も本人そっくりな物体、なんてものまで出来たら、私はもう見分ける自信がありません(笑)。

画像や映像についても同じで、本人がやってもいないこと、言ってもいないことを、本物のように作れるようになる。これは「技術の進歩だから仕方ない」で済まされる問題ではないと思います。でも、だからAI音声やAI動画そのものをなくせばいい、とはやっぱり思わないんですよね。

これからは、
「声が本人だから、本人に違いない」
「映像があるから、本当に起きたことに違いない」

という、これまで当たり前だった判断方法そのものが通用しなくなるんだと思います。
まあ、だいたい、悪いやつはどんな規制をしても悪いことするから。
だからワルなのであって(笑)。

だったら、犯罪対策として、本人確認など社会の仕組みの方を変えていく必要があるのかなと思います。技術が進歩するなら、それを安全に使う仕組みも一緒に進歩しないといけない。そこはちょっと頑張っていかないといけないところなんだろうと思います。

そして、一番気になる。「誰が儲かるの?」

もう一つ、私が気になることは、AIによって、ものすごい生産性の向上や利益が生まれたとき、
「その利益って、誰のものになるんだろう?」ということ。

たとえばAIのおかげで、今まで10人必要だった仕事が1人でできるようになった。
社会全体では、ものすごい生産性の向上です。
私は、それ自体は良いことだと思います。
でも、残りの9人は仕事を失いました。

そしてAIによって生まれた莫大な利益は、AIを所有している一部の企業や人だけのものになりました。となったら、いや、それはちょっと?と思うかな。


私が気になるのは、
「AIに人間の仕事を奪わせないために、どうやって技術を止めるか」
ということより、

「AIによってこれだけ社会が豊かになったのなら、その恩恵をどうやって社会全体に還元するのか」

ということなのだと思います。
技術の進歩によって仕事が変わることは受け入れる。
でも、その利益は一部の人だけが独占して、仕事を失った側には負担だけが残る。福祉に回せ福祉に。って思っちゃう。公平性って大事ですよね。

まあ正直、利益がどこかに集まっていくのは、資本主義の流れとして、仕方ないんだろうなとは思ってます。でも、格差が大きくなりすぎて、自分ではどうにもできないことばかりになるのは悲しいかな。選択肢があるってこと自体がかなりのプライスレスだから。私が一番怖く感じるのは、お金うんぬんってより、選択肢がなくなっていくことなのかなとは思います。

それでも私は、AI動画を楽しみたい

生成AIについては、まだまだ分からないことがあります。技術も変わるし、法律も変わる。
数年後には私自身が、「昔こんなこと書いてたけど、考え変わったわ!」
と言っているかもしれません(笑)

それでも今のところ私は、新しい技術によって、今まで作れなかったものが作れるようになることに、とてもワクワクしています。

大きな制作会社じゃなくても、小さなチームや個人が、自分たちの作りたい物語を映像にできる。
今までだったら採算が合わなくて映像化されなかったような、ニッチな物語だって作れるかもしれない。

そして、海を隔てた日本にいる私が、ある日YouTubeで偶然そんな作品を見つけて、

「何これ、このメガネ女子めっちゃ好きなんだけど!!」

となる(笑)

生成AIに問題がないとは思いません。でも、問題があることと、新しい技術から生まれた作品を楽しむことは、私の中では両立するんですよね。問題が出てきたら、その問題に合わせてルールや社会の仕組みを変えていく努力はしていって、かつ、技術そのものは、もっと先へ進んでほしい。

今のところ私は、そんなスタンスでAI動画を楽しみ、そして応援しています。

このブログでは、生成AIによって作られた中国語GLドラマ『Dear Professor』を紹介しています。
AI映像がどこまで物語として楽しめるのか気になった方は、こちらをどうぞ。

https://www.youtube.com/@herhubtv

追記:2026.09.16

この記事については、技術の進歩がすごいので、書いてあることもあっという間に的外れな感覚になるんだろうな、というのは承知の上すけ!!

ASI(人工超知能)なんて話はバンバン出てるけれど、私は別に人類のトップランナーじゃないかんね。

だから私からすると、権力を持った人間の言うことに従うのと、ものすごく頭のいいAIの言うことに従うのとでは、実のところ、たいして差を感じないわけですよ。

もちろん、種は違うんだけれど。

合理性だけで物事を決められたら、弱者チームは真っ先に切られるかもしれない。(私含め)

でも私は、そこもそんなに悲観していないのかも。

ものすごく頭のいいAIが、短期的な効率だけじゃなく、社会全体を長い目で見て合理性を突き詰めていったら、

「あれ? 結局、福祉って大事じゃない?」

って、一周回って優しい世界にはなったりしないかな。

しないか。なるといいな。

と、結局は、楽観的な人間なんだと思います☺️

そんな私がハマっているAIドラマ。気になった方はぜひ一度見てみてください!

この記事を書いた人
KUMACHI

『Dear Professor』にハマった日本人ファン。秦教授推し。英語の勉強を兼ねて日本語字幕も作っています。文章づくりや翻訳は、AIにめっちゃ手伝ってもらっています。便利な世の中になったよね。感想などなどは、X(@kumachi_log)のDMへお気軽にどうぞ。
A Japanese fan of Dear Professor (Team Professor Qin!). I get a LOT of help from AI with writing. What a time to be alive!

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